坂口志文

 雑誌の図書館 大宅壮一文庫が提供する雑誌記事索引データベースWeb OYA-bunko」収録索引を毎週1テーマ紹介します。



坂口志文20251022日)

 先日、大阪大学の坂口志文特任教授と米国2氏がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

病原体を攻撃する免疫細胞の中に、免疫反応の暴走を止める細胞を発見したことを評価されての受賞です。坂口さんはこの細胞を「制御性T細胞」と命名しましたが、この「制御性T細胞」の免疫機能を抑制してアレルギーを治したり、がんを治療する研究も国内外で進んでいるそうです。

 今回の索引紹介は坂口志文さんに関連する雑誌記事索引と、当館の雑誌記事索引Web OYA-bunkoのデータを修正するケースを紹介します。



※今回紹介した索引の雑誌記事コピーをご希望の場合は、遠隔地の方でも資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。どうぞご利用下さい。

※教育機関・公立図書館向けにデータベースWeb OYA-bunko」の無料トライアル(1か月)を提供しております。どうぞご利用下さい。


 

Web OYA-bunkoではこれまで坂口さんの人名項目はありませんでした。

Web OYA-bunkoの人名項目は、採録する記事に登場した全ての人物を立項するわけではなく、その人物の記事が増えてきた場合や、今後増加することが予想できる場合に立項します。

坂口さんの人名項目は今回の受賞の発表を受けて立項しました。

 

これまで坂口さんが掲載されている記事は、主にトップメニューの「ことがら」に含まれる「免疫」「英雄論・指導者」「ノーベル賞」の項目に分類していました。今回立項するにあたって「ことがら」の項目から「人名項目」へ移動したり、「ことがら」を残して「人名項目」の両方に分類したりしました。その結果、坂口志文さんの人名項目は現在 8件ヒットします。人名項目を作成するタイミングとしては良い時期だったのではないでしょうか。

 

例えば、「免疫」の項目を残して「人名項目」を加えたものに『日経ヘルス』20177月号があります。

1.
記事種類
インタビュー
タイトル
免疫力アップ!アレルギー改善の「新法則」 免疫学研究最前線インタビュー Tレグ細胞の発見者・坂口志文教授 Tレグ細胞はアレルギーのカギ 将来的には薬の開発も ※免疫を制御するT細胞
発言者
坂口志文
雑誌名
日経ヘルス
発行日
2017年03月
ページ
63
備 考
‖坂口志文[免疫学,レグセル]‖アレルギー,予防医学,免疫

記事では「制御性T細胞」を「Tレグ細胞」と略しています。「Tレグ細胞」発見の経緯や今後の展開について語っています。



今回特に紹介したい雑誌記事索引は下記のようなものです。

2.
記事種類
グラビア
タイトル
10月2日から発表スタート 「ノーベル賞」にもっとも近い日本人科学者 研究内容がわかる著作リスト付き ※石野良純、北川進、香取秀俊、松村保広、吉野彰、細野秀雄、佐藤勝彦、坂口志文
発言者
雑誌名
週刊現代
発行日
2017年10月07日
ページ
25-32
備 考
賞,ノーベル賞
3.
記事種類
グラビア
タイトル
10月2日から発表スタート 「ノーベル賞」にもっとも近い日本人科学者 研究内容がわかる著作リスト付き 生理学・医学賞候補 坂口志文 悲願達成なるか「免疫の阪大」の急先鋒
発言者
雑誌名
週刊現代
発行日
2017年10月07日
ページ
32
備 考
‖坂口志文[免疫学,レグセル]‖

上記の記事は「フリーワード」を「坂口志文」にして検索した結果の1部です。
 
 この2つの索引は『週刊現代』2017107日号のp.25-32p.32のみを採録したものです。
 No.3のp.32のみの方は「ことがら」から「人名項目」へ移動したものになります。

 No.2は雑誌記事ではよく見かける形態ですが、ノーベル賞を受賞する可能性がある候補者8名様が人ごとに紹介されています。こちらは「ノーベル賞」の項目に分類しています。

 No.3はその中で坂口さんの部分のみのページになります。

 このように複数の人物や物事を紹介した記事はタイトルの後に「※」を置き、その後に文字制限内の入る限りワードを加えて作成します。

 その一つ一つの人物や物事が記事のなかで分かれ紹介されていて、それがある程度の大きさであれば、記事全体の他に個々の部分も取り分けて採録します。

 それにしても坂口さんはずいぶん前から「“ノーベル賞”にもっとも近い日本人」とされていたんですね。受賞した今後は雑誌記事索引の件数も大きく増加することが予想できます。


 坂口志文さんの記事、その他です。

4.
記事種類
グラビア
タイトル
PEOPLE2020 坂口志文 免疫細胞の新発見にロベルト・コッホ賞 ※医師・大阪大学特任教授、「制御性T細胞」の発見
発言者
雑誌名
潮(潮出版社)
発行日
2020年08月
ページ
備 考
‖坂口志文[免疫学,レグセル]‖
5.
記事種類
タイトル
世界を動かす日本人50 CHANGE 次のノーベル賞ウィナーは誰か 難病治療に光明 坂口志文 大阪大学教授 ※制御性T細胞
発言者
雑誌名
日経ビジネス
発行日
2019年02月04日
ページ
30
備 考
‖坂口志文[免疫学,レグセル]‖
6.
記事種類
インタビュー
タイトル
免疫力アップ!アレルギー改善の「新法則」 免疫学研究最前線インタビュー Tレグ細胞の発見者・坂口志文教授 Tレグ細胞はアレルギーのカギ 将来的には薬の開発も ※免疫を制御するT細胞
発言者
坂口志文
雑誌名
日経ヘルス
発行日
2017年03月
ページ
63
備 考
‖坂口志文[免疫学,レグセル]‖アレルギー,予防医学,免疫
7.
記事種類
インタビュー
タイトル
完治も夢ではなない 花粉症・アレルギーに克つ INTERVIEW 大阪大学特任教授免疫学の権威・ノーベル賞の有力候補 坂口志文 免疫機能の抑制でアレルギーは治る ※Treg細胞
発言者
坂口志文
雑誌名
週刊東洋経済
発行日
2017年02月25日
ページ
46-47
備 考
‖坂口志文[免疫学,レグセル]‖
8.
記事種類
タイトル
がん免疫療法 がん研究のFront Runner 坂口志文(大阪大学特任教授) 制御性T細胞を発見 ※自己免疫疾患、各種のがんに対する新しい治療法を切り開くとして期待
発言者
坂口志文
雑誌名
日経サイエンス
発行日
2016年08月
ページ
68-69
備 考
‖坂口志文[免疫学,レグセル]‖
9.
記事種類
タイトル
2020年「日本の姿」 花粉症を解消する新薬登場 ※免疫細胞「Tレグ」の発見
発言者
坂口志文
雑誌名
文藝春秋
発行日
2016年07月
ページ
322-325
備 考
‖坂口志文[免疫学,レグセル]‖アレルギー,花粉アレルギー,花粉症

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