宇宙農業

宇宙農業(202559日作成)

宇宙での長期滞在を可能にするために、宇宙ステーションや月や火星の基地で野菜を効率的に栽培し、食料や酸素を現地で自給自足する「宇宙農業」の研究が本格的に進められています。
 地球から宇宙へ物資を運ぶには、莫大な費用がかかり、食料1キロを月に輸送するだけでも数百万円がかかります。
 苦労して食料を輸送しても、単調な宇宙食の食事は宇宙飛行士の食欲を減退させ、体調を悪化させる場合もあります。宇宙ステーションに4ヵ月滞在したデービッド・ウルフ氏の場合は、宇宙食のせいで体重が10キロ近く減ってしまったそうです。
 全ての食料を自給するのは無理だとしても、現地の宇宙農業施設で新鮮な野菜が供給されれば、宇宙生活での健康や精神面でも大きなメリットがあり、栽培される野菜は光合成で酸素も作り出すので一石二鳥の効果があります。
 宇宙ステーションでは、現在も無重力環境での野菜栽培実験が続けられています。実際に栽培されたレタスは宇宙ステーションで試食されました。
 現在計画されている地球から火星までの宇宙飛行は片道69ヵ月もかかるため、飛行中は宇宙船内で自給自足の環境を作るCELSS(閉鎖生態系生命維持システム)の構築が不可欠となるでしょう。
 将来の宇宙基地の建設にそなえ、月や火星の土壌を改良して、野菜を作る研究も進められています。日本のベンチャー企業TOWING社は、月や火星の模擬砂での植物栽培に成功しました。
 TOWING社が宇宙農業のために開発した人工土壌開発技術『高機能ソイル』は、地球の農業にも応用可能で、化学肥料を一切使わずに十分な野菜の収穫量を確保することに成功しており、世界を食料危機から救う技術として注目されています。
 21世紀後半には宇宙で野菜作りをする「宇宙農業」が大きな産業となるかもしれません。
 今回は件名キーワード「宇宙農業」を17件紹介します。

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1.
記事種類
タイトル
Science Observer 宇宙農業 宇宙空間で植物を栽培して、新鮮な食品や酸素を供給する
発言者
新田慶治
雑誌名
Newton
発行日
1983年08月
ページ
8-9
備 考
宇宙開発,宇宙農業
2.
記事種類
タイトル
SCIENCE SENSOR 宇宙農場 宇宙での長期滞在のためにサツマイモの水耕技術の開発が試みられている
発言者
雑誌名
Newton
発行日
1986年05月
ページ
備 考
宇宙開発,宇宙農業
3.
記事種類
タイトル
SCIENCE SENSOR 海中での野菜の収穫 NASAでは海中の実験室で、18個のグリーンレタスの収穫に成功した ※宇宙で食物を自給する生態系制御生命維持システム(CELSS)
発言者
雑誌名
Newton
発行日
1994年04月
ページ
備 考
生きもの,宇宙開発,生物,宇宙農業
4.
記事種類
タイトル
SCIENCE SENSOR 宇宙で食物を栽培する 宇宙で長期間生命を維持するために必要な植物の栽培面積が、計算された ※CELSS(閉鎖生態系生命維持技術)
発言者
雑誌名
Newton
発行日
1994年12月
ページ
備 考
宇宙開発,宇宙農業
5.
記事種類
タイトル
SCIENCE SENSOR 閉鎖空間での栽培実験 実験用モジュールを用いた閉鎖生態系での食料生産実験が開始された ※NASAの閉鎖系生命維持装置(CELSS)
発言者
雑誌名
Newton
発行日
1996年10月
ページ
11
備 考
生きもの,宇宙開発,生物,宇宙農業
6.
記事種類
タイトル
21世紀を読む 宇宙 シャトル、こちらヒューストン ステーキの焼き具合はいかが? ※宇宙旅行の際の食料問題についての研究,宇宙船での野菜栽培など
発言者
雑誌名
ニューズウィーク日本版
発行日
1998年12月09日
ページ
59
備 考
宇宙開発,宇宙農業,宇宙旅行
7.
記事種類
タイトル
懐かしい未来を探して 8回 フライトの作業準備はバーベキューの趣 ※宇宙農業の夢
発言者
大橋マキ
雑誌名
ソトコト
発行日
2005年05月
ページ
108-109
備 考
宇宙開発,日本の宇宙開発,宇宙農業
8.
記事種類
インタビュー
タイトル
最新「異端科学者」の驚くべき仕事 宇宙農業 100年後の有人火星探査に向けた生命維持システム ※物質循環できる植物や動物の研究
発言者
山下雅道
雑誌名
SPA!
発行日
2008年02月12日
ページ
27-28
備 考
宇宙開発,宇宙農業
9.
記事種類
タイトル
NEXT 明日を読む 宇宙で野菜作り ※国際宇宙ステーションで行われている、粒状の土を敷き詰めた栽培装置で野菜を作る実験
発言者
ビクトリア・ジャガード
雑誌名
ナショナル・ジオグラフィック
発行日
2011年12月
ページ
39
備 考
宇宙開発,有人宇宙飛行,ISS,宇宙農業,国際宇宙ステーション
10.
記事種類
タイトル
PERISCOPE 「宇宙で自給自足」の夢 実験に成功したのは中国 ※外部から遮断された実験装置内で育てた食料だけで105日間過ごすことに成功
発言者
メリーアン・ラッソン
雑誌名
ニューズウィーク日本版
発行日
2014年06月03日
ページ
20
備 考
宇宙開発,宇宙農業,中国の宇宙開発
11.
記事種類
タイトル
究極の地産地消? NASAの食料調達大作戦 野菜を宇宙ステーションで栽培 「大航海時代」に向けた挑戦が始まった
発言者
フィリップ・ロス
雑誌名
ニューズウィーク日本版
発行日
2014年06月03日
ページ
57
備 考
アメリカの宇宙開発,宇宙開発,アメリカ航空宇宙局,宇宙農業,NASA
12.
記事種類
タイトル
僕らが宇宙をめざす理由 宇宙×食 月面農場も夢じゃない キリンのジャガイモ大量増殖技術が宇宙の食を支える ※宇宙空間に近い低圧環境下で栽培
発言者
和田一樹
雑誌名
経済界
発行日
2020年04月
ページ
34-35
備 考
宇宙開発,キリンビール,宇宙農業,キリンホールディングス
13.
記事種類
インタビュー
タイトル
僕らが宇宙をめざす理由 宇宙×食 スタートアップが切り拓く 宇宙農業の未来 ※スペースフードXへの三角を発表した農業ロボットスタートアップinaho
発言者
菱木豊
雑誌名
経済界
発行日
2020年04月
ページ
35
備 考
宇宙開発,アグリテック,宇宙農業,スマート農業
14.
記事種類
インタビュー
タイトル
令和の事業家 西田宏平(株式会社TOWING代表取締役CEO) 宇宙で環境型農業を実現する
発言者
西田宏平
雑誌名
Voice
発行日
2021年12月
ページ
228-231
備 考
宇宙開発,宇宙農業,宇宙ビジネス
15.
記事種類
タイトル
2023年最新版 すごいベンチャー100 ESG 有機でも収穫増やせる新技術 TOWING(トーイング) 月や火星の砂でも栽培に成功 ※高機能ソイル技術、「宇宙農業」プロジェクト
発言者
西田宏平
雑誌名
週刊東洋経済
発行日
2023年09月23日
ページ
73
備 考
宇宙開発,農業技術,農法,宇宙農業,宇宙ビジネス,微生物農法
16.
記事種類
タイトル
「世界を変える30歳未満」120人[特別版] 西田宏平・亮也(TOWING CEO・CTO) サステナブルな食料生産へ!農地を大転換する「微生物革命」 ※高機能バイオ炭「宙炭」
発言者
雑誌名
フォーブス ジャパン
発行日
2023年10月
ページ
69
備 考
宇宙開発,農業技術,農法,宇宙農業,宇宙ビジネス,微生物農法
17.
記事種類
グラビア
タイトル
In Focus 人類の夢ハイテク・ポッドが惑星移住を可能にする ※フランスのインターステラー・ラボ社が開発する、土地と水を99%以上削減して食料生産できるハイテク温室「バイオ・ポッド」
発言者
雑誌名
ニューズウィーク日本版
発行日
2023年12月12日
ページ
8-9
備 考
宇宙開発,農業技術,農法,宇宙農業,温室

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