大宅壮一全集 第2巻 モダン層とモダン相

書誌情報

昭和56年  2月25日発行(1981)
著作者 大宅壮一
発行者 近藤恆夫
印刷者 澤村嘉一
印刷所 凸版印刷
発行所 蒼洋社
発売所 英潮社
13.9cm×19.6cm(ハードカバー 函入〈14.5cm×20.6cm〉)、本文470頁

 
目次

写真:水上温泉への旅(昭和10年ごろ)
写真:エノケンと談笑(浅草カジノ・フォーリーの楽屋,昭和6年秋)
写真:伊豆の海岸(昭和10年ごろ)
写真:評論家,新居格と歓談(昭和22年ごろ)
写真:左より林芙美子,下村千秋。右より大宅壮一,平野零児(水上温泉・昭和10年ごろ)
写真:新婚当時(昭和6年ごろ)
写真:漫画家,袋一平と(昭和8年ごろ)
写真:「モダン層とモダン相」初版本 昭和5年(大鳳閣書房版)


モダン層とモダン相

 序
 モダン層とモダン相
   モダン層
   モダン相

 容貌受難

 百パーセント・モガ
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ

 女性先端人批判
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ
   Ⅳ

 近代美と野蛮美 移動していく美の基準
   Ⅰ 刺激美
   Ⅱ 破調美
   Ⅲ 力と技巧

 享楽生活の裏表
   Ⅰ 享楽の近代性 
   Ⅱ 近代的貧困

 意味のあるナンセンス

 新台風を見る 「友愛結婚」と日本
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ
   Ⅳ

 「金」と「恋愛」の関係
   Ⅰ 恋愛取り引きの変遷
   Ⅱ 職業としての「妻」
   Ⅲ 「恋愛と金銭」の文学

 恋愛および友情の対象としての異性
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ
   Ⅳ

 娘の反逆と親ばか時代相
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ
   Ⅳ
   Ⅴ
   Ⅵ
   Ⅶ

 知識的自由労働者について
   Ⅰ  
   Ⅱ
   Ⅲ

 サラリーマンの生活と思想
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ
   Ⅳ
   Ⅴ

 知識階級はどこへ行く 階級的技師として
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ

 「一九三〇年」の魅力

 「やじゃありませんか」の時代的考察
   Ⅰ 時代色の解剖
   Ⅱ 今日の時代色
   Ⅲ 「やじゃありませんか」の社会的意義

 時代相三態
   Ⅰ 「大都市計画」
   Ⅱ 「大××行進曲」
   Ⅲ 前逓相の外套

 神楽坂通り

 円タク助手の一夜

 大阪の東京化と東京の大阪化

 大阪は日本の米国だ

 大阪文化の日本征服
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ
   Ⅳ

 ビタミンを失った「島崎藤村」

 武者小路実篤の裏表

 「『新四谷怪談』を読んで」を読んで

 幾何学上の乱舞者机龍之助

 室伏高信の『アメリカ』を読む

 「真ちゅうの貞操切符」 アメリカニズムの自叙伝

 ぼくの文学的履歴書

 ぼくと蜂須賀小六

 モダン・ドン・キホーテ

 ぼくがもし大出版業者だったら

 一九三〇年の文学的展望
   Ⅰ 文学は成長する
   Ⅱ ブルジョア文学の分化
   Ⅲ 左翼文学の新展開
   Ⅳ ニュース・バリューのある文学
   Ⅴ 批評の新職能

 近代文学の都会性

 新時代に生きる第一歩 文学の新しい鑑賞法

 文学とユートピア ボグダノフの『赤い星』を読む

 進歩的大衆文学としての『クオ・バディス』

 新しい化粧法としての「形式論」

 文壇における産業革命

 普選の文壇的収穫

 時代色と文学
   時代色と文学
   一九三〇年の時代色
   文学商品化の徹底
   ナンセンス文学の発達
   プロレタリア文学の新展開

 文士洋行無用論
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ
   Ⅳ

 文壇に対する資本の攻勢
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ

 株式会社としての学校経営

 代官政治としての検閲制度

 『平凡』の廃刊と大衆雑誌の将来

 一切万事職業化時代
   Ⅰ
   Ⅱ
   Ⅲ

 社会時評一束
   楽士の失業
   屋根裏の警視総監
   内閣更迭
   菊五郎と勲章
   新聞学講座の開設
   知識階級の「自由」
   キリストの形式論理
   思想善導まんじゅう
   新劇の大劇場進出
   売勲事件
   労働同盟の分裂
   産児制限の実施


享楽の経済学
  享楽手形
  最大の享楽カロリーとは
  大衆のふところぐあい
  享楽必需品あれこれ
  金で魂も売ります
  スリルは享楽のオクタン価を増す

“あわや”心理学
  “あわや文学発生”
  スリルもまた楽し
  私の最大のスリル
  国家はスリルの発電所
  スリル度測定

賭博地帯探検記
  意のごとくならぬサイコロの目
  競輪の最高の大穴五十万円
  ギャンブルとスポーツの中間
  栄える競馬新聞
  オートバイでヨバイ
  パチンコと宝くじ
  非合法の花札賭博

クイズについて
  クイズ的遊戯とその賭博化
  知能的で運も要因のクイズ
  営業政策に使われたクイズ
  大学の受験もクイズ化した
  クイズ的な太陽族の処世術
  世の中すべてがクイズ化けした

“コラコラニザシオン”
  東京は“共同租界”である
  自家用車の氾濫は一部だけ
  “日本人にもお売りします”
  繁盛する赤線ストリップ
  ゼスチュアまでも国民服
  天井のペンキも戦災の一つ
  腹にもたれる十二ページ建て新聞
  日本のコカコラニザシオン

東京温泉
  百円から数万円のふろデパート
  ふろしき・丹前由来記
  男を見る眼が変わったマッサージ・ガール

ミス・トルコ審査風景

瀕死の白鳥 現代世相の漫画的素描
  Ⅰ
  Ⅱ
  Ⅲ
  Ⅳ

「リンゴの歌」から「タマラン節」まで
  歌は大衆の生活感情
  “リンゴ”にほおずり
  “黒船時代”の再来
  そしてパンパン時代
  郷愁・復古調へ口火
  いまや“節”時代
  逆コース急ピッチ"

世相五十年史
  Ⅰ
  Ⅱ
  Ⅲ

歓楽街五十年史
  浅草
  銀座・有楽町
  神楽坂・新宿
  大阪の歓楽街

〈解説〉現代史家の視点(加藤秀俊)

月報7
  この人の含羞(司馬遼太郎)
  大ごちそうになった話(堀川直義)
  大人の風格(藤本四八)
  忘れ難い言葉(山岸駿介)

全集 第1巻 文学的戦術論

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