大宅壮一の本 ②人物鑑定法(上)

書誌情報

昭和42年  1月10日発行(1967)
著作者 大宅壮一
発行者 村上政之
印刷所 大日本印刷
発行所 昇栄社
11.6cm×18cm、本文345頁

 
目次

著者の言葉

民間天皇列伝
  血の伝統派
  新聞界の天皇群
  映画界は封建的なだけに…
  画家か実業家か
  悲劇の天皇と女王たち

奇人怪物論
  巨人・南方熊楠
  だだっ子、大谷光瑞
  王仁三郎と穏田の行者
  社会主義と米国伯爵
  ダダイストとプロ作家群
  色豪文士たち
  奇人怪物の定義

産地別鑑別法
  性格と地理の関係
  “阪僑”の基地・大阪
  第一大阪圏
  第二・第三大阪圏
  山陽三県
  封建制の牙城・九州
  明るさのない裏日本
  個性の強い中部
  ゴッタ煮の関東
  意外に芸術家の多い東北
  日本の植民地

藤村・有三・義三郎等の仮面を剥ぐ
  一 文壇「ルーブル詐欺」
  二 一連の“模造聖人”たち
  三 この“努力”“精進”“厳格”!
  四 素人に“転向”した藤村
  五 徹頭徹尾、節子さんに冷酷
  六 “苦心”をしゃぶらせる有三
  七 泣かされるだけ有難がる編集者
  八 未亡人の寵に浴して“自重”
  九 船の客ひくラシャメン義三郎
  十 癌の手術は真綿で出来ぬ

新元老吉田茂の登場
  政治と権力
  大磯部屋の親方
  イミテーション元老
  幸福は出生以前から
  ローヤル・ゼリー的環境
  “如何にあわれにあるべきぞ”
  人事だけは握る
  「おれは土佐人ではない」
  その側近
  国民の中の天皇
  未だ現役
  待合の女将的手練手管

天を恐れぬ策謀家河野一郎
  “実力者”ナンバーワン
  ワシントン詣で
  海道一の大親分
  新聞記者時代
  鳩山家の台所を賄う
  天を恐れない“河野流”
  守勢に立つ特攻隊長
  政界の石田三成

武見太郎論
  盲点をつく坊主と医者
  吉田茂とつながる
  大物ぞろいの患者たち
  現職大臣はお先に
  魚が水を得た理研入り
  世界的水準の診療室
  近代的な魔法使い

馬島僴論
  政治性に富む実際家
  嬉しくてかつがれた久原
  平塚・鳩山ラインとの結び付き
  日ソ交渉の脚色演出家
  左翼冒険小説の前半生
  新しい型の黒幕

小林一三論
  東宝争議と資本陣営の攻勢
  青年のような情熱を示して
  社長として完全なる独裁権
  かれの六十三回目の誕生日
  松竹に対する全面的な攻勢
  政界に乗り出した小林一三
  一大旋風をまき起さずには

菊池寛論
  惜しみなく与える快感
  鮮やかな女との別れ際
  女性崇拝は劣等感から
  新進作家で売出しの頃
  発菩提心から享楽主義へ
  女護ガ島・文芸春秋社
  暴かれたスキャンダル
  女秘書と新潟芸者
  愛情の半面打算忘れず
  W型だが暴力には強い
  夫人との間に不文律
  男のチャンピオン

現代の荒法師・今東光
  マスコミ界のケツネウロン
  “蛮地の酋長”
  ゲーテ顔負けの初恋
  勉強熱心なニセ学生
  文壇美談の一つ
  東光仏門に入る
  第二の結婚
  毒舌は芸なり
  文化やくざ・マスコミやくざ

石川達三の作品の秘密
  文壇一の常識人
  精神的恥部のストリップ

児玉誉士夫論
  大人の世界の“月光仮面”か
  名前のもつニュアンス
  人生を決定づけた事件
  闘争の系譜
  “児玉機関”の誕生
  一種の“異常人”
  天皇退位論
  揃った七つ道具
  正味の“実力者”

人物共産党史
  共産党創立当時の人々
  初期社会運動を継ぐ人々
  アメリカ派の人々
  インテリ出身の人々
  労働者出身の人々
  文学から入った人々
  同伴者の一群
  ジャーナリストから入った人々
  水平社運動の人々
  婦人党員と戦後派

亡命知識人論
  一
  二
  三
  四
  五
  六

新興神様総まくり
  口先一つで何十万★三日に一人・カミ様誕生
  信者の家に賽銭箱★ホール経営より儲かる
  教祖の拝顔料二千円★“霊波”魚、野菜にも及ぶ
  目をつぶり陶酔境★チケットいらぬ「踊る宗教」
  弧忠を守る呉拓相★南風競わぬ璽宇内閣
  ピタリ来ない客足★“砂糖買います”に転業
  ありがたや恋の神様★信仰ならよい?エロ
  “世直し”の一言で繁盛★豪華な道場に溢れる信者
  病気を担保に金貸し★土俗の神様・買出し基地
  “三尺の法竹”に吹込む★風変り虚無僧・海童和尚

粉飾政治・粉飾裁判?
  “黒金念書”は偽造と発表
  背後にあるものの意図

われわれはもっと驚こう
  政界に現存する“ヤミ市”
  総裁公選も“詐欺の場”に

安倍能成の死
  変転した三代に生きて
  よみがえる“明治”に警戒

荒木元大将の死
  軍人以上の軍人だった
  “軍国”日本への郷愁再び

大宅壮一の本 ①父と子の生き方

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