小国の裏街道を行く

書誌情報

昭和37年  12月1日発行(1962)
著作者 大宅壮一
発行者 小野詮造
印刷所 大日本印刷
発行所 文藝春秋新社
13.4cm×19.2cm、本文222頁

 
目次

民主主義のヒナ型・サンマリノ
 日本の“大国ムード”
 観光と切手が財源
 爵位を売ります

無抵抗の強さ・リヒテンシュタイン
 総人口は一万五千
 百年前軍備撤廃
 二時間で国内ひとまわり
 九百万円の国籍代

賭博でまかなう国・モナコ
 緑の見えぬ“岩漠”地帯
 人口密度は世界一
 バクチにもネクタイ着用
 負けた客に旅費進呈
 トバク狂は減った
 気楽な王さま稼業
 テラ銭でできた王宮
 女優は王冠に弱い
 トバク場の“乗っとり魔”
 罰金でまるもうけ
 ヨットは富豪の“足”
 激突する四つの勢力
 狂乱のモンテカルロ
 レニエ王の日収一億円
 マキで焼くうまい肉
 学問、芸術を尊ぶ

ヨーロッパの“高天原”アンドラ
 淡路島より小さい
 “両替”に手をやく
 徹底しない通貨改革
 ナポレオンの名裁定
 税金のない国
 密輸が“民族産業”
 にぎやかなジープ旅行
 ここでも駐車難
 馬がお通夜をしていた?
 一等のないポンコツ列車

欧州経済の中心・ルクセンブルク
 ホテルで大失敗
 性能のいいトランジスタ国家
 北方のジブラルタル
 静かな中世的ふんいき

ヨーロッパの“成貧国”ベルギー
 中小企業に相当する
 恩給亡国のおそれ
 豪勢な五重の塔
 “正しい”外国語をつかう
 有名な小便小僧
 運命のウォーターロー

バランスのとれた社会主義・オーストリア
 裏外交がお家芸
 生活水準の高い農民
 音楽が最大の“産業”
 明るく享楽的な国民
 月はアルプスからのぼる

万年饑饉の国・エール
 ショーに人気なし
 人口の減る妙な国
 張り切る日本人
 工場誘致に大サービス
 教会が労組をリード
 警察官や軍人の産地
 古典と近代が併立
 見習うべき上院制度
 気味の悪い裏通り

“真夜中の太陽”の国・ノルウェー
 最大の名物フィヨルド
 人間の数だけ方言あり
 伝統的な助け合い精神
 酒と女の強い国
 とてつもない慰謝料
 イプセンとビヨルソン
 バイキングの船も陳列
 “国技”はスキー
 青味ただよう美しい氷河   
 豪快な滝の連続
 走り行くトナカイ
 ハナイキの荒いノルウェー女
 海と山との不断の戦い
 オシでツンボの日本人

“さいはて”の国・アイスランド
 夜だか昼だかわからない
 真夏でもセーター
 いたるところに温泉あり
 動物さえもいじける
 ガンの原因は煙にある?
 世界最古の議会制度
 理想的な“四発”型
 レスリングの気候的条件

反共陣営の“総本部”バチカン
 アメリカに劣らぬ強国
 キリスト教はサディズムか
 おもしろい法王選挙
 あくどい権力誇示
 巧妙な布教政策
 市民権は千人に限定
 個人崇拝の総元締め

あとがき

東欧の裏街道を行く

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